第2日目 日本最北端の地へ

2002/2/19


朝6:00、稚内到着。
まだ、外は暗いし、雪と風が強い。ちなみに、利尻・礼文へのフェリーは終日欠航になっていた。

とりあえず、ノシャップ岬まで行ってみたいが、今すぐ行ったのでは、向こうに着いてもまだ暗くて、この悪天候の中、明るくなるのを待つことになるかもしれない。と言うわけで、駅の待合室で時間をつぶす。

ノシャップへのバスに乗る前に、駅周辺を散策。風が非常に強くてまともに歩けない。路面は凍っているし、強い風が吹くと、体ごと押し戻されてしまう。
それでもなんとか北防波堤ドームに到着。ドームの中は風がほとんどなかった。これでは、防波堤じゃなくて、防風堤である。
(稚内)ターミナル(7:11)
宗谷バス 坂の下線
稚内の町中を行く。10分ほどで着いてしまうが、この天気で外を歩いたら大変である。
ノシャップ(7:21)
「ノシャップ」パス停から、ノシャップ岬まで数100mほど歩いて到着。このちょっとの距離も、風は強いし、路面は滑るしで大変だった。
天気が良ければ、利尻島や礼文島が望めるらしいが、この天気では当然無理。
ノシャップ(7:50)
宗谷バス 市内線
通学の小学生がたくさん乗っている。短距離だけどバス通学とは大変だなぁと。
(稚内)駅前通(8:00)
(稚内)ターミナル(8:10)
宗谷バス 大岬線
市内を出ると乗客もまばらになり、海沿いの道をひたすら進む。
バスに当たる風の音がすごい。よくこんな天気で走っていられるものである。よく見ると、風が吹くたびにバスが揺られている。
宗谷岬(9:00)
ついに宗谷岬到着である。家を出てから24時間余り、陸路(海底トンネルを含む)をひたすら北上し、ついに日本最北端の地に到着である。こうして、ここまで来たのは、かなり感動である。

完全防備でバスから降りる。予想はしていたが、すごい強風である。とりあえず、頑張って写真撮影。
宗谷岬(9:30)
宗谷バス 大岬線
同じルートをまた戻る。
(稚内)ターミナル(10:25)
駅に戻り、付近のコンビニで昼食を調達の後、乗車する。

ところで、この稚内駅は、日本最北端の駅である。
前年8月28日に日本最西端のたびら平戸口駅(松浦鉄道)、同月30日に日本最南端の西大山駅(指宿枕崎線)に行って以来、この手の駅は3度目である。
ちなみに、この段階では、残りの日本最東端の東根室駅(根室本線)に行くことになるとは思ってもいなかった。
稚内(10:48)
宗谷本線
 4238D 普通列車
ここからは、キハ54系1両。
この先、この形式の車両には、何度も乗ることになる。

雄信内では、行き違いのスーパー宗谷が15分ほど遅れているため、交換待ち。運転士さんと世間話などしながら待つ。夏の方が観光客がずっと多いとか、夕方の普通列車は誰も乗っていないこともよくあるとか教えてもらう。こっちからは、首都圏でスタートしたsuicaの説明をして、実物を見せてあげたり。
そんなことをしているうちに、15分が経ち、この普通列車も15分遅れで雄信内を発車。


宗谷本線は、途中天塩川に沿って走る。ところが、天塩川はこの時期、雪と氷の中。雰囲気的に川があることは分かるが、これではただの雪原である。

遅れていたはずのこの列車、終点名寄に着いた頃には、定時に戻っていた。
名寄(14:16)
名寄(14:22)
宗谷本線
 3326D 快速なよろ
今度は、キハ40系1両。
が、なんか異様に乗車率がいい。名寄からの乗客が多く、乗り換え客はいい席が取れない。おとなしく車端近くのロングシートに落ち着く。
そう言えば、ここからは、大幅な線路改良が行われた区間である。

線路改良が行われていて、しかも「快速」と名乗る割には、よく停まるし、全然速くない。名寄を出てからは、大して乗客も増えずに旭川到着。
旭川(15:49)
旭川(16:30)
富良野線
 735D 普通列車
今度は、なんとキハ150系の2両。
今回、2両もつながっている普通列車の気動車はここだけである。他は、全部1両。
ちょうど帰宅中の高校生がたくさん乗っていて乗車率は、程々。とりあえず、クロスシートは取れたけど、4人ちゃんと座っているから窮屈。

冬の富良野線なんて、雪景色が良さそうなものだが、いまいち感動もない。雪景色も見飽きたか。
ちなみに、富良野に着いた頃は、もう真っ暗。
富良野(17:40)
富良野(17:55)
根室本線
 2436D 普通列車
今度は、キハ40系1両。
この先、断りない限りは、普通列車は1両と言うことにしよう。
富良野出発時点で、乗客は5人ほど。これまた閑散としている。
旭川で買ったあまりおいしくない駅弁を頂く。
滝川(18:58)
急いで札幌に戻っても、次に乗る夜行までには時間がある。
そこで、滝川で銭湯を探す。いくら冬とは言え、明日のユースホステルまで、風呂に入れないのは辛い。
駅員に聞いても分からないようで、結局、タウンページで調べて、駅から15分ほどのところに銭湯を発見。と言っても、行きは、探しながらだったので、凍結した道を30分ほど歩いて、やっと到着したのだが。
滝川(21:01)
函館本線
 3034D
  スーパー宗谷4号
滝川から一人だけ指定席に乗車した客がいた。って、僕自身である。
指定席乗り放題の切符だから、短区間でも贅沢に指定席。

JR北海道の最新型キハ261系である。なんとなくインテリアとか高級感があり、グリーン車に乗っているかのようである。
札幌(21:51)
札幌(23:00)
千歳線→
 →石勝線→
  →根室本線
 4013D まりも
夜行第二段。
「ぐるり北海道フリーきっぷ」は、夜行列車も追加料金なしで乗れるのだから、宿泊代が浮いて良い。
釧路(翌5:50)

前日へ 翌日へ
第1日目 北の大地へ
第2日目 日本最北端の地へ
第3日目 流氷の町
第4日目 日本最東端の地へ
第5日目 旅の終わり

旅の記録へ戻る